海外旅行に行く際は、パスポートの申請やビザの取得など、事前に準備をしておかなければいけないことがたくさん。
「いやいやそんなの忘れないよ!」と思う方もいるかもしれませんが、旅行代理店勤務時代にはギリギリで気が付いて危機一髪回避できた方や、残念ながら渡航ができなかった方をチラホラお見かけしました…。
旅行に出発する気満々で空港まで向かって、いざ飛行機のチェックインをしようとしたらできなかった、なんて悲しすぎることは絶対に避けたい!(かつ出発当日はキャンセル料も痛い…)ということで、海外渡航にあたって確認・準備が必須な事項をまとめました。
パスポートの残存有効期間
まずチェックしてほしいのがパスポートの有効期限。
パスポートの取得を忘れる人はいないと思いますが、持っているから安心!という訳でもありません。有効期限がギリギリな人は要注意。国によって入国時に必要なパスポート残存有効期間が定められており、この日数を満たしていないと渡航ができません。
旅行先が決まったら、早めにその国の条件を確認し、条件を満たしていない方はパスポートの更新をするようにしましょう。
主な渡航先の必要残存日数
※下記は一例であり、全ての国の情報を網羅しているわけではありません
※2025年3月1日時点の情報です。旅行の際は必ず自身で最新情報を確認してください
※シェンゲン協定とは、加盟しているヨーロッパの27ヵ国間の移動では出入国審査が免除される協定です
アメリカ | 帰国時まで有効なもの。ただし、入国時90日以上が望ましい |
カナダ | 出国予定日+1日以上 |
アラブ首長国連邦 | 入国時6ヶ月以上 |
イギリス | 帰国時まで有効なもの |
フランス | シェンゲン協定加盟国出国時3ヵ月以上 |
イタリア | シェンゲン協定加盟国出国時90日以上 |
韓国 | 入国時3か月以上(推奨) |
台湾 | 帰国時まで有効なもの |
シンガポール | 入国時6か月以上 |
タイ | 入国時6ヶ月以上 |
ビザ・渡航認証の取得
パスポートの残存期間と合わせてチェックしてほしいのが、旅行先のビザ・渡航認証必要有無。
日本のパスポートはビザ(査証)不要な国が多いものの、渡航認証が必要な国もあるので注意が必要です。
また、この渡航認証取得時に気を付けてほしいのが、申請するタイミング。渡航認証はインターネットで出来るためついつい後回しにしがちですが、申請から取得(承認)までは時間がかかることも多く、実際に出発当日に申請をしたらその日に承認が下りず、結局飛行機に乗れなかった…という方も過去にいらっしゃいます。出発1か月前に申請ができると安心ですが、どんなに遅くとも出発の72時間前までの申請が推奨されています。
取得が必要となる主な渡航先
※下記は一例であり、全ての国の情報を網羅しているわけではありません
※2025年3月1日時点の情報です。旅行の際は必ず自身で最新情報を確認してください
アメリカ | ESTA(渡航認証)の取得が必要 |
カナダ | eTA(渡航認証)の取得が必要 |
オーストラリア | ETA(渡航認証)の取得が必要 |
ニュージーランド | NZeTA(渡航認証)の取得が必要 |
イギリス | ETA(渡航認証)の取得が必要(2025年1月8日から必要となりました) |
韓国 | 通常K-ETA(渡航認証)の取得が必要だが、2025年12月31日までは取得免除 |
インドネシア | Visa on Arrival(VoA)またはElectronic Visa on Arrival (e-VOA)の取得が必要 |
インド | ビザ(査証)の取得が必要(オンラインビザあり) |
カンボジア | Visa on Arrival(VoA)またはe-VIisa Approval(e-VISA)の取得が必要 |
航空券の氏名・アルファベットスペルの確認
航空券の名前は、パスポートとスペルが一文字でも違うと飛行機に搭乗することができなくなってしまいます。万が一誤りがあった場合、航空券の名前を変更するにあたって変更手数料が必要となったり、場合によっては航空券の取り直しが必要な場合も…(航空会社により対応が異なります)。
日本人がパスポートを取得する際はヘボン式ローマ字の表記となりますが、例えば『太田』さんの場合、『OTA』と『OHTA』2通りの記載方法があります。特に家族以外の同行者分も一緒に予約をする際は、残席数が少ないと「とりあえず取っておこう!」と思ってしまいますが、必ず同行者に確認をしてから手配するようにしましょう。

今回は、海外旅行にあたって必ず確認や申請・取得が必要な事項をご紹介しました。せっかく楽しみにしている旅行、「確認不足で出発できなかった…」なんてことがないよう、しっかりと準備をするようにしてください!
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